2024/07/09(火)日本建築学会教育施設小委員会主催の取手市内長倉康彦設計小学校2校の見学会があった。総勢10人ほど。多くが工専や大学の先生。
小文間小旧校舎はPTA役員の会合等でよく行ったので懐かしかったが、廃墟化がかなり進んで悲しかった。学校の建築計画の方に聞くと完全な補修、耐震化は億単位の値段と。
写真は多数撮ったが教育委員会より取扱注意の指示が出ていて、研究目的以外は公開できない。
井野小は初めて中に入れたが、直角の少ない複雑なプランの建物で目が回りそうだった。
その後、取手駅前の「野の花」で5人ほどの懇親会。
取手側のホストはほぼ私1人なんで多少疲れたけれど、私作のHPを端緒として小文間小学校旧校舎に興味を持ってくれた研究者、建築士、建築計画者などが集まってくれたのだから嬉しい一日であった。
幹事の先生が見学者の皆さんの感想、ご意見をまとめてくださるということなので、それを待って市役所、埋蔵文化センターなどに何らかの報告、提案、相談、をしたいと思う
小文間小校庭の土 こども達が在学中はよく草むしりに来た。
井野小屋上から旧一中の方を見る。校舎は長倉康彦設計だったが取り壊されて保育所となり、体育館だけ残っている。
余談1,
井野小の見学を終えて、中庭から校庭に出ようとするところに小学校4〜5年くらいの男の子達があそんでいた。一行の1人がいつも来るの?と聞くとうなずき放置された中庭内の藪を指さして蜂がいるよと。
そして、なにげに出入り口に渡したロープを踏んで我々が通りやすいようにしてくれている。嬉しい驚き。今の子供達って優しいのね。 余談2
廃校後の歴史的、美術的価値のありそうな校舎の見学会となるとやはりデリケートな部分があるのだろう。教育委員会の職員の方2人は親切ではあったものの表情は硬かった。
しかし、何回も立ち入っているようだし、1人の方は特に方向感覚に優れているようで複雑な井野小の構造もよく把握していた。また、建設の過程なども把握していた。
帰り際に、「よく、学校の事知っている方で助かりました」と声をかけると、初めてにっこり嬉しそうに笑ったのがちょっと嬉しかった。 管理人鈴木厚記
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